場の中にいる時、個々の作品は鮮明に見えてはいない。
そのかわり、もっと強い実在感のある何ものかが見えている。
形としては捉えられない何か。
生きている限り変化し続けるもの。
流れとして感じたり、音として聴こえたり、
川のように流れ、海のように深く、森のように底知れず、
何かがあるが、決して固定出来ないし、名付けることも出来ない。
ただ、宇宙も生命も動いているものであって、
そこに躍動感とか震えがある。
動いていること、変化していること、そこに本質がある。
知ろうとすることの意味のなさ。
それより一緒に楽しめば良い。
絵を描き続けること、何かを創り続けること、
それは特殊なことではなく、生き続けることと同じ。
僕達は今日もここに居るし、歩くしかない。動くしかない。