2014年7月30日水曜日

生きること

場の中にいる時、個々の作品は鮮明に見えてはいない。
そのかわり、もっと強い実在感のある何ものかが見えている。
形としては捉えられない何か。

生きている限り変化し続けるもの。

流れとして感じたり、音として聴こえたり、
川のように流れ、海のように深く、森のように底知れず、
何かがあるが、決して固定出来ないし、名付けることも出来ない。

ただ、宇宙も生命も動いているものであって、
そこに躍動感とか震えがある。

動いていること、変化していること、そこに本質がある。

知ろうとすることの意味のなさ。

それより一緒に楽しめば良い。

絵を描き続けること、何かを創り続けること、
それは特殊なことではなく、生き続けることと同じ。

僕達は今日もここに居るし、歩くしかない。動くしかない。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。