昨日、東京都美術館で大きな作品を制作しました。
しんじ君、ゆうすけ君、ゆうこさん、けいこさんの4名。
スタッフはよしこ、さくま、イサ、ゆきこさん、きくちゃん、みひろ、
いながき君、の7名で挑みました。
作家達もスタッフも良い集中力で本当に素晴らしい場でした。
作家も作品も、そして場もその時勝負だからこそ、
全力で行かなければならない場面があります。
アトリエとしては昨日の現地での制作が仕上げでしたが、
圧倒的に素晴らしかったと思っています。
作家達のエネルギー、即興性、感度の高さ、そこに答えるスタッフ達の動き、
学芸員の中原さんをはじめとする構成して下さった方々のお仕事、
全てが響き合って良い流れが生まれました。
僕達もまだ全貌は見ていませんが、今回の展示はエッセンスだと感じています。
どんな方にも見て頂きたい、お勧め出来る展覧会だと思います。
ご期待下さい。
作品、一点一点が個人の世界を超えた、作家達共通の感性を示しています。
それはまず、アトリエの場においてもそうですし、
さらにダウン症の人たちみんなが共有しているものでもあり、
もっと言うなら僕達も含め人間誰しもが持っている大本のところを表しています。
作品との出会い、美しいものとの出会いは、個人の体験だと思います。
美は普遍的なものですが、そこへ入る経験は個人的なものです。
ご覧いただく全ての方が、
その人でしかない経験を通して何かを見るのだと思います。
描く人の経験、その場にいるスタッフの経験、作品を展示構成する人の経験、
そして見る人達の経験。
それぞれが異なっていて、
それでもどこかで響き合う何ものかがあるのではないでしょうか。
本当の意味で彼らの作品の本質に触れられる機会となりました。
そのことの社会的意義も大きいと考えます。
ご興味のある方は是非、会場まで足をお運び下さい。
僕自身も個人としてまっさらな目で展示を見に行きたいと思います。