2013年1月5日土曜日

明けましておめでとうございます。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
今日は今年最初のアトリエです。

昨年は年末にもう少しブログをかく予定だったけど、
引っ越しに時間がかかってしまった。
本当は色々と書いておきたかったのだけど。

でも、せっかく新しい年なのだから、去年までの話はこの際やめましょう。

昨日、よし子とゆうたは三重へ向かった。
考えに考えて出した決断だったけど、やっぱり寂しい。
冬休み、数日一緒に過ごした悠太の笑顔が忘れられない。
ずっと一緒にいて、どんな時も、その成長のすべてを見ていたい。

僕たちはすすまなければならない。
立ち止まっている時ではない。

ビリーホリデイでも聴いていようと思っていたけど、
昨日の夜はピアソラを聴いていた。

ダウンズタウンは新たな段階に入りつつある。
東京アトリエも今年は新たな気持ちで挑んでいきたい。

一年だけ借りた家も返して、アトリエの二階での生活。
改めて、場に向かう状況でもある。
絵具を作りながら孤独感が去り、意識が場に集中する。

同じものを守り続けるだけでは意味がない。
10数年、よし子と2人で場を創って来た。
2人で創った場はここで一旦終わる。
ここからはまた新しい場が始まる。

より、シャープでクリアな場になっていくだろう。

このアトリエにあって、他ではないもの。
その価値を追求していきたい。
ここは作家が主役の場だ。
そして、他の活動と比較する必要は全くないのだが、
あえて言えば作品の質が違う。
おそらく、このレベルの作品が生まれ続ける場所は他にはないだろう。
そのことが何を意味するのか、そこが一番大切だ。

福祉や教育やアウトサイダーアートのことを、
これまで色々と書いてきた。
批判的な書き方が多かったと思う。
でも、それらを否定するつもりはさらさらない。
需要があって供給がある。
そのレベルを求める人達はそういうものに触れていけば良い。
もし、もっと高いレベルのもの、もっと本質に触れるものを見てみたい、
と感じてくれる人がいれば、それに答えるのが私達の仕事だと思っている。

これからも、この核心からぶれることはないだろう。

よし子と悠太と離れての生活が始まって、
励ましのご連絡をたくさんいただいている。
応援して下さる方達に支えられる日々だ。
AEPニュースと引っ越しで終わってしまって、年賀状も書く事が出来なかった。
年賀状でやさしいお言葉をいただいております。
ありがとうございます。

お一人お一人のお名前までは書けないが、
特に安藤さんからのお手紙は嬉しかった。
安藤さんは幻冬舎で社長秘書をされていたころから、
ずっとよし子と僕のことを気にかけて下さっていた。
節目節目に励まして下さって、僕達にとって本当に大きな存在だった。
まだ、思うように人に伝わらず、
2人でひたすらビジョンを信じて教室を創っていた頃、
一人でも本当の理解者がいるという事が、どれだけ励みになったことか。

さて、今年も充実したアトリエにしていこう。

それから、ブログに関しても肯定的な意見が多いことに驚いています。
応援、ありがとうございます。
今年も頑張って、活動の報告や、楽しめる内容のものを書いていきたいです。

本年も宜しくお願い申し上げます。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。