気がつくと日の出や朝日のことをいっぱい書いているが、
それでもやっぱり言わずにはいられない。
今日の日の出も素晴らしかった。
まだ誰もいない商店街の通りを光が貫いていく。
建物の間から、コンクリートに重なるように、木の葉の隙間から、
いたるところに、間をおきながら、光がゆれている。
今日は風が見える様な気がする。
靴によって歩く感覚、地面を蹴る感触が違う。
まだ、ベストな靴に巡り会ってはいない。
光のゆれ、風の動き、風景の流れ、
心の中の景色、昨日見た夢、数日前の教室。
みんなと交わした会話や笑い。
夜に聴いていた音楽。
リズム、リズム、リズム。
絵具を作りながら考え事をしていた。珍しく。
ふと机の引き出しを開けると紙が入っている。
鉛筆で「どりメダル」とだけ書いてある。
どりメダルっていったいなんだ。
一人なのにくすっと笑ってしまう。
なるべく、納豆を食べている。
あとは、もずくや梅干しやみそ汁や‥‥
足湯や半身浴をして身体を温める。
健康第一と思っているわけではないのだけど、これもリズムに入るため。
続ければ良いのだろうけど、一つでもなかなか続けていくのは難しい。
ところでよし子のブログの写真にあったけど、
あのCDに書いてある「その男CD」ってなんだろう。
これにもくすっと笑ってしまう。
なんでこんなに面白いことが多いのだろうか。
昨日の続きだけど「abさんご」を読みながら、
最後に来てどうしてもこれを落ち着いた良い場所で読み終えたい、
という気分になってしまった。
それで徒歩圏内にある珈琲屋へ散歩がてら向かった。
僕の一番の趣味は散歩だ。
ところで、ここをなんで喫茶店でもカフェでもなく、珈琲屋と書いたかと言うと、
このお店はコーヒーに関わるほぼすべての業務を行っていて、
場の提供だけがメインではないからだ。
何年も通っているが、最近、ますますこの店が好きになってきた。
コーヒーに関しての考えは個人的には僕の趣味とは方向性が違うけど。
それでも、ここで教えられた味覚の体験も多い。
本を読みながらボンヤリしていると、
書かれている世界の時間に入っていく。
この場所自体がこの小説に書かれている時間のように感じられる。
対応してくれた店員に注文したいコーヒーについて少し聞いたのだけど、
奥に戻ってからスタッフ達の会話が聞こえる。
店員とスタッフという2つの呼び方をしてしまったが、
この店はスタッフという感じかもしれない。
それで、さっきのスタッフが先輩に注意を受けている。
説明の仕方がダメだと。
その先輩スタッフはかなり明確に、どこがどうダメで、
何を心得ておかなければならないか、説明している。
この店はスタッフ全員が真剣に考えて仕事している。
流石だ。
アトリエもこういう組織にしていきたい。
先輩スタッフの注意は長い。
しばらく、何気なく聞いていて気がついた。
この同じ様な状況は一年前にも見たぞ、と。
更に、2年前も見たかもしれない。
そうすると、このスタッフは成長していないのだろうか。
決してそんなことはない。
以前より対応も良くなっているし。
そう、やっぱりしっかり教えること、
真剣に伝えることも大切だと思う。
一人一人が真剣に挑むからこそ、
教えなければならないこと、伝えなければならないことが出てくる。
これがまたいいのだけど、2人のやり取りを穏やかに見守る女性スタッフがいる。
注意をしている方にも、されている方にも、
その女性スタッフはやさしい眼差しをおくって、
でもまじめにやり取りを見ている。決して口出ししない。
2人共に対して本当の愛情を示している。
この3人の関係が素晴らしい。
この途中でさらにオーナーも登場するのだけど、
この人は一通り自分の店を見渡して、置いてあるものを確認すると、
「味には問題ない?」とスタッフに聞く。
「味は大丈夫です」という答えを聞くと、うなずいてそのまま出て行く。
良い店だなあと思う。
同じ目標に向かって、一緒に向上していく意識が共有出来ている。
それが組織のあるべき姿だ。
みんなが幸せにならなければならない。