2013年1月21日月曜日

カフェ

ダウンズタウン、カフェ部分を創っていくことを始めようとしている。
このカフェは、これまで制作やプレでの様々な活動や、日々の中で、
ダウン症の人たちと創ってきた、豊かな時間をベースにしたい。
その延長で来てくれた人達に、ダウンタイムのようなものを感じてもらいたい。
普通のカフェではなくて、これまでのアトリエを外に開いた感じにしたい。
離れたところから、日常の意識のまま作品を見るのではなく、
ゆったりとした時間に入って、人本来のリズムを取り戻してもらって、
作品と自然の調和を味わえる場所にしたい。
美術館で作品を鑑賞するのとは違う、
彼らの作品にあった付き合い方も提案出来る気がする。
いわば、作品と一緒にその内側の時間を感じてもらい、
作品を体験してもう。その時間、作品の世界を生きてもらう。

そんなことを色々と考えているが、構想も纏めてみたいと思っている。
アトリエから、また新しい環境が展開出来ればと思っている。

どんな時も、その場に立って深く感じてみることで、何かが始まる。
東京のアトリエの一日でも、それが一番大切だ。
そんなこころの働きが止まっているのなら、一度、リズムを取り戻す必要がある。
ゆっくり呼吸してみる。
目の前にある自然を感じとる。

今日は、というか今この瞬間は、それ以前の過去との連続ではない。
今は今しかない。
この時間を豊かでやさしいものにしていきたい。
人間にはそうする力があると思う。

アトリエに来てくれた人達は、みんな何かを感じてくれている。
それが一つの切っ掛けだ。

もし、今、ここでみんなに笑顔がなかったら、
何かが間違っていると考えた方がいい。

みんなが楽しい場所、一緒にいると感じられる場所。
三重のアトリエも、東京のアトリエもそんな場所を創ってきた。
そんな時間を創ってきた。
これから創られていくカフェは、
一般の人達にこの調和の心地よい文化を体験してもらうためのものとなるだろう。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。