2011年8月5日金曜日

ブログ始めます。

東京アトリエの佐久間です。
アトリエ日記のページは佐藤よし子が担当しておりますが、新たにサクマブログも更新していく事になりました。
はじめはアトリエ日記のページをスタッフが交代で書く予定でしたが、既によし子ブログを多くの方々に楽しんで頂いており、なるべく雰囲気を変えないでいきたいので、佐久間ページを新たに開設することになりました。
アトリエ日記のページは引き続き、お楽しみ下さいませ。
そして、すこし雰囲気の違うやや小難しい感じになってしまうと思いますが、
興味のある方はこのページも是非ご覧ください。写真も無いし、文字も多くなるので、
良かったらプリントアウトして読んで下さい。
さて、今回はこのブログを始める目的をすこしかきます。(以下、文章は敬語ではなくなります。お許し下さい。)

以前からアトリエに通う学生達にブログ書いてとは言われていたけど、一人一人に直接話す言葉を大切にして来たのであえて書く気がおこらなかった。
ほんの少し前の事だけど、みんなとじっくり話す時間を持てていた。
アトリエのイベントや外部での活動を手伝ってもらいながら、あるいは家に泊まりに来てゆっくり話す事も多かった。
勉強会の様なものも続けて来たし、教室も見たい、学びたいという人にはなるべく時間をとってきた。そんな時間が少しづつ無くなってきている。
学生達ともゆっくり会って話せなくなって来た。
彼らはダウン症の人たちの感性から多くのものを吸収していっているし、今後もその姿勢で社会に挑んで欲しい。
僕に出来る事は掴んだビジョンを持続していく為に、どのように考えていけばいいか、今まで話してきた続きをここに書いていく事だと思っている。
これから社会に出て行く学生達にダウン症の人たちの持つ世界を知ってもらうことは、社会にとってもダウン症の人たちにとっても最も重要なことの一つだと思う。
ブログの中で学生達にメッセージを送る事がまず目的の一つ。
もう一つは生徒の保護者の方達やアトリエの関係者にも読んで頂くことを願っている。
保護者の方達とは本当に長いお付き合いなのに話し合う時間はあんまり持てていない。
普段のアトリエでは僕達は生徒達の制作に向き合っていて、その途中では他の事は出来ない。一人一人が制作に集中出来る様に、保護者の方達には待合室でお待ち頂いている。
初期の頃は生徒も少なく家族の様に時にはゆっくりお話ししながらアトリエを進めて来れたけど、今ではメンバーも増えたし、大人になって1人でアトリエに通う人も多いので、なかなか保護者の方とお会いする時間も少なくなった。
そんな中でアトリエの活動をご理解頂き、考えを知って頂き、出来れば一緒に希望を持っていきたいという思いからも、その都度、アトリエの活動や考えを書いていきたいと思う。
そして最後に外部の方達にダウン症の人たちの持つ感性の世界を発信していきたいと思う。ここ数年、東京のアトリエにも、新聞、雑誌を含め、多くの取材、見学、相談を受けてきた。ダウン症の人たちの持つ感性やアトリエの活動に対しての関心は年々高まりつつある。震災の話はまたおいおい書いていく事になると思うけど、あれ以後、世界は調和とバランスを見直し、取り戻さなければならないことに気付き始めた。ダウン症の人たちの持つ調和的感性を今こそ見直すべき時なのだと思う。
アトリエ・エレマン・プレザンはこの調和のビジョンを伝える義務を持っている。
そんな事からも制作の現場から見えてきた様々なことをこれから書いていきたいと思う。
このブログは真剣に正直に書いていきたいので、時には批判を含めはっきりと意見を言うこともあると思う。誰しもが耳心地良く賛同出来る事ばかりじゃないと思うけど、真剣に考え続けた結果の今の気持ちを読んで頂きたい。

これから多い時は毎日、少なくとも週に一度は書いていくので皆さま宜しくお願い致します。

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書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。