今度はすぐに夏になりそう。
窓を全開に出来るようになったということは、
制作の時間において、一つ選択肢が増える訳でここは大きい。
朝からずっと鳥が鳴いている。
この緩やかな陽射しと対話するように。
人の声も、車の音も聴こえない。
ここは本当に昨日居た世界なのだろうか。
遠くの方からまた鳥の声。
さて、今日も行こう。
どこまで行けるのか分からないけれど。
どこまでもどこまでも。
どんな音が聴こえる?どんな香りがする?どんな気分?
沢山の記憶。その先に何がある?。
山や海を、森を分け入って進む。
たくさんの風景がやがて消えて行く。
光と闇の遥か向うから、また新たな色彩が生まれて来る。
それらはどこからやって来たのか。
僕らはどこへ行こうとするのか。
もっと先まで。もっと奥まで。
そして、みんなが一つのものを見る。
その時、僕達は自分が何ものなのか、どこから来たのかを知る。
すべてはここにある。
そこからこそ創造性という存在の根源の秘密が見える。
僕達は場に向かうことが出来る。
だから何も要らない。
ここで全てが得られるのだから。