2014年10月1日水曜日

嬉しい気持ち

今日は曇っていて雨になりそうな感じです。
都民の日ということで東京都美術館は無料だそうです。
お時間のある方、この機会にどうでしょうか。
しょうぶ学園さんのドキュメンタリー映画の上映会があります。

昨日は久しぶりに赤嶺ちゃんと会った。
彼女は今ダンスの先生をやっていて、
ちょうど日曜日に自分の生徒達の初めての発表会を終えたところ。
もうすっかり仕事に馴染んで忙しそう。
色んな場所で活動している。
発表会が感動的なものだったようで、誘われていたのに見に行けず残念。
でも、佐久間さんに教わったことをやってるから、見て欲しかった、と言われて、
本当に本当に嬉しかった。

先日来てくれた、ぶんちゃんも今は施設で働いていて、
アトリエのような場を目指す、と言ってくれている。

離れていても、どんな場所でもそんな繋がりが素晴らしい。

イサも一生懸命だ。
最近は会わない日もあるけれど、本気でやっているな、と感じている。

僕はかつて恩師の一人にもうとっくに超えちゃったから任せて、
と生意気を言ったけど、今誰かがそう言ってくれるようになったら嬉しい。
いや有り難い。

そして、会場に思いがけず、
かつて経堂で素晴らしいカフェを運営していた方が来て下さった。
仕事として生き方として尊敬している方だ。
今は違う場所で更に進化したお店を開いておられる。
嬉しかったし、励みになったし、やっぱり有り難いなあ、と思った。
本当に丁寧なお仕事をされる方で、
一つの食べ物や場にどれだけ手間をかけていることか。
それもわざとらしさのかけらもない。
本物と言えるお仕事をされる方だ。
大変だけど一緒に頑張りましょう、と言われて、
どんな人の言葉より実感がこもっていて、よし、やって行こうと思えた。
同じ言葉も発する人にとって重みも深みも違って来る。
日々、実践していなければ本当の言葉は出て来ない。

尊敬出来る、本物と言えるお仕事をされている方が、
うなずいて下さることで、この方向はやっぱり間違っていないなと、
確認することが出来る。
様々な場面でそんな勇気をもらって進んできた。

僕は弱い人間だ。みんなの気持ちが後押しするから進むことが出来る。

時々、思い出してはにやっとしてしまうことがある。
いつも中原さんとは気持ちが通じ合って、
人の評価なんて問題じゃない、もっと高い次元のことを見て行く、
と言い合っているのに、会う度に、こう言ってくれた人が居た、
あの人が褒めてくれた、こんな批判がある、こう言われた、
とか話題はそればかりで、2人で一喜一憂している。
こういうのは小ちゃいのかも知れないけれど、
そういう弱さがあることで乗り越えていった時の喜びも大きい。
(勿論、中原さんは僕レベルではなく、お付き合い頂いている訳です。)

場に入る時も、外でお仕事する時も、いつでも上手くのかなあ、
と不安でいっぱいになっている。
やる直前までやりたくない。
それでも応援してくれる人達が居る、一緒にやってきた仲間達が居る。
たくさんの人達の想いや夢を背負っている。
全力を尽くすしかない。

だから楽しいし充実感もある。
能力がものすごくあって簡単に出来てしまうなら、
こんなに多くの経験が出来ただろうか。
こんなに共感してくれる人達に出会えただろうか。

一人では出来ないから力を合わせる。
人からいただくもので一番嬉しいのは、想いであり気持ちだな、と思う。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。