この5日間くらいで書くことも溜まってしまったけど、
これからは落ち着いたペースで行きたい。
今日は日中ちょっと暖かかったが、ここ数日ですっかり寒くなった。
秋もすぐに終わって冬が来るのだろう。
制作の場にかなり集中した日々が続いていた。
数点、はっとすると言うか、もっと言うなら驚くような凄い作品が生まれた。
それもまたこれまでにない感じのものだ。
本当に終わりというものがない。
場にもやはり正確な場というものがあって、
ちゃんと韻を踏んで行かなければ良い形にはならない。
偶然は時間が消し去って行く。
正しい場所に立っているのか、いつでも確認する必要がある。
現場以外の場面ではなんだかちょっとぼーっとしてしまって、
うっかりが多い。
ああ、あれも忘れてた、これも忘れてた、とか。
気がつくと時間だけが過ぎているのだから、手遅れだ。
気づかないレベルだけど、疲れもあるのかな。
制作の場に深く入っている時は、自分が一つの空間のようになって、
そこを色んなものが通過して行く感覚になる。
そして通過して行く様々なものに対して敏感になる。
流れを方向付けたり限定したりしないように、
ただ通過して行くのに任せて行く。
自然な柔軟さがそこにある。
流れは様々な方向へ動いているが、そこには必ず調和がある。
身体の調子が良い時は身体を意識しないはずだ。
身体を意識しない状態。身体が無くなったような感覚が健康なように、
心も本当に健康な時は心が無くなったように感じるもの。
心も身体も流れなのであってもともと存在していないものだ。
しばらく場への集中が続いて、外を歩いていてもぼーっとしていた。
歩きながら景色を見ていて、ああ、こんな全ては夢なのかも知れないな、
と感じていた。
喜んだり悲しんだり、色んなことをしながら、
時にはむきになって生きているけれど、本当は何もかもが夢みたいなものだと思う。
世界の深く、こころの深く、本当に奥にあるものは夢のように柔らかい。
明日の午前のアトリエは取材も入っている。
良い場でみんなと過ごしたい。