2014年10月24日金曜日

最近のこと

この5日間くらいで書くことも溜まってしまったけど、
これからは落ち着いたペースで行きたい。

今日は日中ちょっと暖かかったが、ここ数日ですっかり寒くなった。

秋もすぐに終わって冬が来るのだろう。

制作の場にかなり集中した日々が続いていた。
数点、はっとすると言うか、もっと言うなら驚くような凄い作品が生まれた。
それもまたこれまでにない感じのものだ。
本当に終わりというものがない。

場にもやはり正確な場というものがあって、
ちゃんと韻を踏んで行かなければ良い形にはならない。
偶然は時間が消し去って行く。
正しい場所に立っているのか、いつでも確認する必要がある。

現場以外の場面ではなんだかちょっとぼーっとしてしまって、
うっかりが多い。
ああ、あれも忘れてた、これも忘れてた、とか。
気がつくと時間だけが過ぎているのだから、手遅れだ。

気づかないレベルだけど、疲れもあるのかな。

制作の場に深く入っている時は、自分が一つの空間のようになって、
そこを色んなものが通過して行く感覚になる。
そして通過して行く様々なものに対して敏感になる。
流れを方向付けたり限定したりしないように、
ただ通過して行くのに任せて行く。
自然な柔軟さがそこにある。
流れは様々な方向へ動いているが、そこには必ず調和がある。

身体の調子が良い時は身体を意識しないはずだ。
身体を意識しない状態。身体が無くなったような感覚が健康なように、
心も本当に健康な時は心が無くなったように感じるもの。
心も身体も流れなのであってもともと存在していないものだ。

しばらく場への集中が続いて、外を歩いていてもぼーっとしていた。
歩きながら景色を見ていて、ああ、こんな全ては夢なのかも知れないな、
と感じていた。

喜んだり悲しんだり、色んなことをしながら、
時にはむきになって生きているけれど、本当は何もかもが夢みたいなものだと思う。

世界の深く、こころの深く、本当に奥にあるものは夢のように柔らかい。

明日の午前のアトリエは取材も入っている。
良い場でみんなと過ごしたい。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。