2014年10月4日土曜日

もっと先へ

今日は久しぶりに制作の場に入る。
一般の方で言えば本業のようなもの。

昨日も大切な方達が多くいらして下さった。

新しい出会いもあり次の仕事のお話も少し出始めている。

曇り空。台風が近づいているようだ。

こういう日は意外と制作の日としては悪くない。

どんなことであれずっとずっと続けて行けば、
難しくなって行くことも多いし、細かな議論に入って行く。
多くのことが必要な気がして来る。
でも、人が生きて行く上で大切なことはシンプルだと思う。

あたたかいものがこころに満ちていれば、それは人に響く。

見ているもの、見えて来るもの全てに敬意を払う。
これがエッセンスだ。

僕達はどこかから来て、どこかへ向かって行く。
一切のことはその過程と言える。
通り過ぎて行くすべてが掛け替えのないものだ。

全ての瞬間が特別な瞬間。

この自覚や意識を保てれば、良いものがやって来るし、ある意味で与えられる。

例えとして、制作の場で関わるという自分の仕事を例に出す。
相手を大切に思っていれば、そこで起きていることを特別に思っていれば、
振る舞いが変わるはずだ。
多くの人がそうするようには動けないはずだ。
触れるか触れないかの、産毛レベルの感覚をもっと大切に出来るはず。

見ていると言葉も無礼。立っても座っても無礼。
本人にはその自覚がない。こういうケースが多い。

何故、その場所に立つのか。何故その場所に座るのか。
全ては物事に触れて行く時の意識にかかっている。

やさしくやわらかく、自然に、それが基本。

そこにあるものが今自分が思っているより、
もっともっと大切なものだと感じれば良い。

生きているとは本当はもっと強烈なことだ。
小さく小さく、狭く狭くなってしまうのも人間だけど、
突き破って外に出られる力もみんな持っている。

いつでもまだまだもっと面白くなるはずと思って行くことが大切だ。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。