2011年12月13日火曜日

良くしていこう

平日のプレのみなさんから、出産のお祝いをいただいた。
悠太は、本当にたくさんの人から祝福されて幸せだ。

早くみんなに会わせたい。
アトリエのみんなと一緒に育って欲しい。
人間にとって本当に大切なものにかこまれて、のびのびと生きて欲しい。
大切なものがなんなのか分かる人間に、
本当のことと、嘘のことが見分けられる人間に、
大切なものを丁寧に扱える人間に、
自分とまわりの人や環境にやさしく、愛のある人間になってほしい。
どんな生き方でもいいから、命を、生命を大切に慈しんで、
深く味わって、すべての時を充分に生きて欲しい。

それにしても、放射能は恐ろしい。
小さな未来ある命にとって、決定的に破壊的な暴力だ。

僕達はこのアトリエでも生命を基本にしているのだから、
いつまでも耐えているわけにはいかない。
そろそろ測定器も購入しようと思う。
自分の子供にしても、生徒たちにしても、守るべきものは守らなければならない。

このままでいいのか。
まずは正確な数値を出して、対策を練らなければならない。

守らなければならないものが守れなくなったら、環境を変えるくらいの決断は必要だ。

今の段階では、まだ東京は大丈夫だと思える。
でも、認識が甘いかも知れない。
本当に不安がある人には、個人的には移動することをおすすめしたい。

日本全体がダメになる可能性だって充分にある。

最善を尽くす。
楽観視しないで、事実を正確に見極めたい。

そのうえで、でも希望は捨ててはいけない。
私達は少しでも良くあること、良くすることのために、この場に居るのだから。
無駄なことに関わっているひまはないのだから、
少しでも何かのためになることをしよう。
少しでも次に繋げよう。
自分が居なくなった後に、この世界が今よりは少し良くなっている様に。
そのために全力を尽くそう。
もう、人に理解されなくても、誤解されてもいい。
もう、細かいことを気にしている時ではない。
何かの為に、何かが出来れば、それで良いはずだ。
本質と関わりのないことに煩わされるのはやめよう。
お互いを本当の意味で大切にしよう。
しっかり繋がりを意識しよう。
丁寧に大切に、やさしく、気持ちを前に向けていけば、
繋がりは強いものとして自覚出来る様になる。
そうすれば、無駄なことなど何もない。
今生きて、ここでしていることが、みんなと一緒に、みんなのためのものになる。

制作の現場で日々、つみかさねてきた、こころの平和な繋がり。
今、この小さな場にある深い調和が、全世界に広がらなければならない。
すべては良くしようと言う意志からはじまる。

良いこころを持てば、こんなに良い場が創れるのだから、
社会でもそれが出来ないはずはない。

すべての人が、今自分の居る場所で、最善をつくして、
みんなのためを生きれば、必ず、世界は良くなる。

今こそ本気で生きよう。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。