セキユリヲさんから、お祝いのお葉書をいただいた。
素敵な写真でウサギが並んでいる。
本当に可愛くきれい。さすがセキさん、文字もすてき。
絵のようでも、デザインのようでもある。
嬉しいです。ありがとうございました。
無事、出産してから、お仕事の関係の方々からお祝いのお言葉をいただいている。
電話やファックス、お手紙、メール、様々なかたちで、ご連絡頂きながら、
お返事が出来ていない方々がいます。
本当にごめんなさい。そして、あたたかいお言葉を、ありがとうございます。
2日前に悠太のへその緒がとれた。
今日はどんな変化があるだろうか。
早いものでもう12月だ。一年はあっと言う間。
イサはいよいよ入試。ゆりあも卒論、卒制に向けて奮闘している。
2人とも、一生懸命だ。
悔いが無いように全力を出して欲しい。きっと次に繋がる。
思い切り前を向いて、全力で前進。それだけだね。
力を配分する人は、どこにも行けない。
力の出し惜しみをする人は、どれだけ経っても実力は身に付かない。
アトリエで、少なくとも全力で生きるという経験を知ってくれた2人。
その気持ちを活かして欲しい。
力は使えば、もっと出てくる。さらに使えば、さらに出る。
2人共、制作の場で僕が手を抜いたり、
力の配分をした場面を見たことが無いだろう。
僕自身、現場に入ればそこに居る人達の中で、
自分が一番真剣でなければならないと、常に思っている。
自分が賭けた力の分だけ、自分にかえってくる。
その事は、今は分からないが、時間と共に確実に分かる。
一生懸命何かをする事は、自分に投資するようなものだ。
10代の話を書いて来た。
お寺と、共働学舎と図書館を行き来する以外は、
一人暮らしをしていた時期も長かった。
これまで、振り返っても、決して恵まれた環境にはいなかったが、
僕は不思議と自分の願ったことは全部かなって来た。
その意味では運も良かった。欲しいものも手に入れた。
人にも恵まれた。
一つだけ、縁が無かったのはお金くらいだろう。
お金だけはいつも手に出来ない。
もしかしたら、それも守られている事かも知れないが。
そんな自分が、一番お金を自由に使えたのは一人暮らしをしていた時期だ。
いっぱい働いて、得たお金はほとんど使っていた。
僕の基準は、今は勉強する時期で、出し惜しみしてはいけない。
自分に投資せよという考えだった。
見るべきと思ったものは、どこまでも見に行った。
会っておくべきと感じた人には、どこまででも会いに行った。
本もたくさん買ったし、知らなかった世界にも触れてみた。
高級なお店にも1人で行ってみた。
この時期に、貯金ではなく、経験を刻むと言うことに、
自分に投資すると言うことに賭けてみたのは、後々本当にプラスだったと思う。
自分が見たり、聞いたり感じたりして来たもの。
出会った人達や行った場所。
そういった経験が自分を豊かにしてくれる。
間違った事もして来たかも知れない。人を傷つけた事もあった。
きれいな事ばかり書いてはズルいので、いずれそういった事もふりかえろう。
ただ言える事は、絶えず悔いが無いと言うことだ。
全力で行けるところまで行った。
見るべきものはみんな見たと言いきれる。
その時、その場においてやり残した事は何も無い。
自分にたくさんの経験を与え、投資すること。
失敗しようが成功しようが、正しかろうが、間違っていようが、
全力でやり抜く事。その経験が次に何が必要か教えてくれる。
そして、僕達の一番大事な役割であるアトリエの一日にしても、
一時も疎かにしてはならない。
今日も全力で真剣に挑む。また、新しい何かと出会わせてもらう。
毎日が楽しいとはこういう事だ。