昨日は書かなかったけれど、ワールドカップの結果は残念でしたね。
僕も3時30分位には目が覚めて、始まるまでドキドキしていました。
悔しいですね。
色々思ったけれど、これはサッカーだけじゃなくて組織とか、
個人の意識とか今の日本とか、結構大きな問題だなあと感じた。
戦略論としてああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか、語られるが、
そもそも圧倒的な実力差を見せつけられたと思う。
実力の中には身体能力や技術ばかりでなく精神面も含まれるが。
技術的な部分で言えば、選手達の問題か監督なのか、もっと組織全体のことか、
分からないが現状認識に客観性がなさすぎた。
どこが劣っているのか、足りないのか冷静に分析して、
ちょっとづつ積み上げて行く他ないのに、そこを精神論にもって行ってしまっていた。
応援する側も選手達も前向きとか、諦めずとか、
信じてということばかり口にしていた。
本来の日本のサッカーとか。いつもの調子でやればとか。
でも、これが今の実力で、
まだまだ劣っているということを認めなければ次には行けない。
ただ前へ前へという気持ちだけでは。
さらに精神的な部分でも、動機とか欲望とか自分がという意識が弱い。
上手い試合をしたいのか、勝ちたいのか。
責任感が必要だと思うが、サッカーのみならず、
責任感を失敗しないという部分にしか向けていない人が多い。
サッカーで言うなら、失敗しない責任、上手くプレイする責任の他に、
それより大事な自分が決める、点を取るという責任が必要なはずだ。
人生や仕事においてもそうだと思う。
僕が10代の頃は本当に何十人単位で場に入ったりしていたけれど、
場の中で保つことや、失敗しないことに責任を感じる人はいても、
場を良くする、より良いものにして行く責任を自覚する人は少なかった。
それにしても南米のチームは強い。
自分が点をとるという自覚も強いし、
勝ちに行く、前へ出るという欲望とか動機がしっかりある。
後は勿論、身体能力が凄い。
なんというか、リズム感だろう。
音楽を聴いていても南米はリズム感が違う。
アジアは真似出来ないだろう。
日本人はリズム感は弱いのだろう。
お能の呼吸や間も一種のリズムだけど。
前回、反復について書いたけれど、
リズムも反復によってうまれている。
アフリカの音楽に惹かれる。
シンプルなリズムの反復。
アフリカの音楽が反復の原型なのだろうか。
それは分からないけれど、強い魅力を感じるし、
聴いているとどんどん身体に入って行く感じだ。
音もリズムもシンプルで、力強い。
いろいろ付け足して行って複雑になったものより、
こういうところに核心があるような気がする。