2014年6月13日金曜日

想うこと

大きな月が闇の中で光っていた。

そして今日は良い天気。

三重でのことちょっとづつ書いて行こうと思います。

子育て日記にしたくないので、悠太のことをしばらく書かなかった。
その間に本当にいっぱい学ぶことや気づかされることがあり、
嬉しいことや心配や、色んなことを通過して、
どんどんどんどん語り得ないことになって行く。
悠太の存在がなければ、今の僕はいないと思う。
彼が生まれてから変わったことの多くに本当に感謝している。

よしこときくちゃんと今後の展開へ向け準備をすすめている。
アトリエの中で社会へ向けて発信する部分の多くはこの部門で行う予定。

きくちゃんと言う有能な仲間を得たことで、新しい段階に入って行くだろう。

制作の場もそうだけど、どこまでも本質にこだわって行きたい。

これから世界はどうなって行くのか。
子供達が大きくなった時にどんな環境になっているのか。
人格が形成される大切な時期に、こころにも身体にも良くないものが溢れている。
本当のものを知らないで、経験しないで大人になったらどうなるのか。

本当のものに触れる機会を作って行きたいし、
本当の経験が出来る場を創りたい。
ダウン症の人たちが静かに語りかけている調和の文化を形にして行きたい。
それがダウンズタウンの大きな目標だ。

生命の様式に立ち返ること。

海を見ていると、思考が消え、感情が消え、自分が消えて行く。
何もない場所に戻って行く。

田植えの手伝いに行ったり、たくさん歩いたり、大切な人をむかえて語り合ったり、
どこかのあまり美味しくない珈琲を煎り直してみたり、
仕事もたくさん入っていたけれど、どこまでが仕事なのか分からないくらい、
三重での日々は生活と密着していた。

よしこと酵素シロップづくりを始めたのが楽しかった。
それで東京に帰って来てまた作り始めた。
次回はよしこ達が東京に出て来るので、その時に使えるようにしたい。
ゆうたのアレルギーにも良いような気がしている。
毎日混ぜて思いを入れらるのがいい。
愛情は質の良い常在菌として生きて行く。生き物だから面白い。

今回のフラボアはまた色が良くなって、
作品の世界を新しい場所に運んでいる。
明るくやさしく、様々な環境に調和して行くという世界観が、
佐々木さんという信頼出来るデザイナーの手によって、
形となり、作品だけの世界とは違う可能性をも見せてくれる。
個人的には晴子さんのありがとうシリーズが入っているバックが欲しい。
たくさんの文字が配置されているデザインは、
毎日ありがとうカードを描き続けている、彼女の時間と、
生活やプレでの日々を、そしてあの笑顔を連想させる。
はるこはみんなを思い、
気持ちをこめるということを生きる基本にしている作家だ。
出会った人に自分の書いたカードをあげ、折り紙をおり、メールを書く。
いつも人を思い、愛している。
そんな彼女の世界観が伝わって来るバックだと思う。
だからお守りのようになるかも。
誰かが自分のことを想ってくれることは、どんな人にとっても嬉しいこと。
でも、余裕や時間がなかったり自分のことで精一杯だったりして、
想っては欲しいけれど、人のことは想えないという状況が今の時代。
そんな中で人を想うという無償の行為を続けるはるこ達が、
貴重な存在であることは当然だと思う。

さてまだまだ書くことはありますが、今日はこのへんで。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。