2012年5月21日月曜日

講演

5月20日の講演、無事終了しました。
お越し下さった皆様、有り難うございました。

ブログを見て遠くから来て下さった方も何人かいました。
本当に有り難うございます。

楽しい集まりでした。
今回はダウン症のお子さんがいる保護者の方が中心でした。
みなさんが、熱心に聞いて下さったので、
僕も少しでも希望に繋がることがお話し出来ればと思いながら進めました。
前半にアトリエの活動から見える彼らの可能性を、
そして後半に僕自身の経験からのお話を、と思っておりましたが、
前半部分に時間を使い過ぎてしまいました。
僕自身の体験はまた、何かの機会にと思っています。

でも、今回は初めて聞く方も多かったので、
あまり細かいところに突っ込んだお話より、
アトリエでの活動とそれに関わる社会の動きを全体的に見て、
という流れで良かったような気がします。

聞いて下さった方達が少しでも、
ダウン症の人たちの可能性を感じてくれたなら、良かったと思います。

彼らの世界と作品には力があるし、
それにこころ動かされる人は多いということを、
アトリエ・エレマン・プレザンという活動の中から例をだして、
お話ししました。

クリちゃんのだんなさんの、のぶおさんや、
いつもアトリエを応援してくれる、シトミ君も来てくれました。

講演が終わったあと、駅の近くでのぶおさん、シトミ君とお茶をしていると、
「先ほど、お話お聞きしました」という方に会いました。
子供が産まれたばかりの頃、どうしていいか分からず、戸惑っていて、
このブログに行き当たったそうです。
このブログを読んで希望を持てたと仰って下さいました。
そして、講演を聞きにきて下さったそうです。

こういう方と出会えて嬉しかったです。

少しでも誰かのためになれるなら、
少しでも彼らの魅力や可能性を伝え、
それを希望として下さる方がいるなら、
私達のすすめていることには意味があるのだと、思えます。

みなさんのその様な言葉に、私達も励まされます。

また、たくさんの方に出会うことができました。
僕自身のことを考えると、これまで作家たちの支えなることは、
かなり出来て来たと思っている。
でも、保護者の方達や家族の方達に
少しでも希望を持ってもらえる存在であれたかは、本当に心許ない。
保護者の方達のこころの支えは必須だと思っている。
そこに関しては僕では役不足なので、もっと適任者がいるだろう。
今後はそんなことも考えていきたい。
作家たちだけでなく、その家族みんなに幸せになってもらいたい。

微力ながら、制作の場をより充実させていくと共に、
これからさらに輪を広げ、みんなが支え合えるような場を創っていきたい。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。