2012年2月16日木曜日

ゆりあへ

昨日は久しぶりに元学生チーム、赤嶺さんがお友達と教室に来た。
お友達もとてもいい子だ。
それから、長い間、アトリエに通い続け、論文を書いて来た関川君が、
大学院試験に無事合格。おめでとう。
でも、本当に肝心なのはこれからだぞー。

さて、今週末は大阪で公演をするので、1、2日ほどアトリエを空けることになる。
土、日曜クラスはスタッフのゆりあが責任を持ってすすめます。
各クラスのみなさま、よろしくお願い致します。
お手伝いは絵本作家の菅野由貴子さん(久しぶりに)と関川君にお願いしました。
いい教室になると思います。

この10年で土、日のアトリエを離れたのは、この他には後一回あるだけだ。
ゆりあには、これまで内面的な部分を話して来たけど、
ちょっと具体的なことを書くから、頭に入れておいてね。
絵の具は作ってあるけど、何度もよく混ぜて、少し念入りに溶いておく。
底の方でどうしても固まるから、筆を底にあてて何度も混ぜる。
固まりがないか確認する。
作家が紙の上に筆を置いた時、色がバチッと決まるように。
掃除機もかけてあるけど、もし気になってかける場合は、
みんなが来る30分から15分前には終わっているように。
人が着た時に掃除機の音がしていないように。
こころの準備もあるから、15分前にはただ待っている状態がいいね。
描き終わって、保護者の方に絵を見てもらって、
もし着替えとかで、その場にいなくなっても、
基本的には帰るまでは作品は並べて見れるようにしておく。
同じ時間に帰る人達の場合は、なるべく他の人の作品も一緒に見せて。
最後はなるべく見送りに玄関まで。
でも、他の生徒を見ているときは場を離れないこと。
申し訳ないけどその場で見送る。
2人いるので1人が見送りに行けるといいね。
でも、2人ともその場に必要なときは仕方がないので、
生徒の方を優先してね。

時間はきっちり頭に。他の人が時間を忘れられるように、
スタッフは時間配分をちゃんとしよう。
時間が延びて行くと作家にも迷いがうまれるだけ。
混乱せずに充実した場にするためには、時間とルールは厳守する。
他の人はそこを自覚しないでのびのび出来るように、スタッフが配分する。

スタッフが疲れていたり、気が散っていたりして、
エネルギーが不足すると、わざと遊んだり走り回ったりする人が出て来る。
リラックスしつつ、一定の緊張感は保つ。

制作以外のところに逸れて行かないためには、
スタッフが一人一人のリズムを見極めること。

次に繋がる何かをこころに残して帰してあげてね。
あとの、内面的な部分はもうたくさん話して来たから書かない。

お手伝いは必要だけど、その場の責任は必ず誰か1人が持つようにする。
場に責任をもって構成する人は1人でなくてはならない。
そうじゃないと、纏まらないし、曖昧になってしまうから。
今回のクラスの場はゆりあが責任を持つ。

ゆりあにはもう出来るから、自信だけ持って、どっしり構えてね。
緊張や焦りは場を固くするからね。
みんなを不安にさせないように、自分も楽しむことだよ。
自分と、自分の判断を信じて。
出来るとはっきり自覚していいから。
自分でやってみると色んなことを発見するよ。
新しい世界に飛び込んでみよう。

日曜日、まにあったらなるべく早くアトリエに行くよ。
良い経験をして自信をもったゆりあに会えることを楽しみに。
緊張しないでね。僕も講演会、緊張してるけど。
お互い、頑張ろう。

ゆりあさん、よろしくおねがいします。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。