2014年9月7日日曜日

今後の予感

土、日曜日、いつでも全力で挑んで来た。
やっぱり輝くような時間だ。
その日の答えはその日みつけるしかない、ということが面白い。

今日は、学生時代からアトリエ見学やお手伝いをしていて、
今は他の施設で絵の指導を始めるぶんちゃんと、5年ぶりの再会の中野さん、
施設長の方の3名が見学。
午後のクラスが終わると3人とも「凄い!」と感動していた。

場というものは、
やっぱりどこかで伝わって行くのだと最近は確信している。

火曜日の公開制作も良い時間になって、
見た方それぞれの体験となってくれれば、と思う。

いつでもそうだけど、今しか出来ないことがある。
今しかないものがある。

今回の展覧会もそうだし、普段の現場もそうだけれど、
ようやく、ここまで来たと思う。
社会的評価の話ではなく、内容のことだ。
やっとここまで来たし、間違っていなかったな、と思う。

これが落ち着いたら、次はもう少し違う方向を目指すことになるだろう。

個人的な体験で言うなら、僕が見せてもらった世界があって、
それを他の人達にも知ってもらいたかった。
伝えることは教えてくれた人達へのお返しであり、
責任であると感じて来た。

若かったせいもあるだろうし、僕の実力がなかったという部分でもあるが、
誰も信じてくれない時期があった。
佐久間の言っているような世界などない、と。

色々あったけれど、
多くの人がひしひしと何かがあると感じてくれるようになった。

社会的な部分で言うなら、まだまだこれからだろう。
やるべきことも無限にある。

ただ、核心的な部分に関してだけいうなら、
今いるところが一つの答えであり完成形だと言えると思う。

だからこそ次の段階に行ける。

いくつかのことに関してはもう良いかな、と思っているし、
これで終わりというものもある。

これからは生活により近い形を一歩一歩進めて行くだろう。
もっともっとやわらかくなって行くことだろう。

おっと、次の話をするのはまだ早いですね。

今日は蒸暑い時間帯もあったけれど、空気は秋のものだ。
夏合宿から1年経って、夏の公開制作も終わって、
あの人もあの子も子供を産んで、いつでも時間は進んで行く一方だ。

仲間達の成長は嬉しい。
成功するような道にいなくても、一生懸命歩んでいることが素晴らしい。

これって美しいよね、と共感してくれる多くの人と出会って来た。
一緒に信じようよと言い合える仲間にも恵まれた。
尊敬している人達が、良いことやってるよと言ってくれた。
そんな人達と一緒に歩いて来た。これからも進んで行く。

そんなのはないんだよ。世界は一つだよ、と言う人達も沢山いた。
誤解もある偏見もある。悔しい思いもいっぱいある。
非難されたり批判されたり。
出来ると言われる人達がいて、勝っていると言われる人達がいて、
力があったり、お金があったり権力があったりする人達が、
こちらを笑っていることがある。どうだ、ここが本当の場所だぞと。

言い続ける人達は変わらないかもしれない。
気づかない人は、いつまで経っても気づかないかもしれない。

それがどうした?
僕達には誰も壊すことが出来ない「場」があるのだから。
宝くじに偶然当たった訳ではない。

みんなが思い合って良くしようと努力して協力して、
みんなの力であたためて来た場がある。
すべてはここから生まれるのだから。

繋いで行こう。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。