2013年6月6日木曜日

真っ向勝負

今日も曇りか。
少しは雨降った方が良いのだけれど。

サッカーは盛り上がったなあ。
あんまり、こういうムードで書きたくはないんだけど、
でも、やっぱり本田選手には感動した。

いつも書いていることだけど、
勢いと勝負勘、挑む勇気が大切だ。

嫌われても、バカにされても、敬遠されても、怖がられても、
行かなければならない時は、何処までも行く。

みんな、思ったことだろうけれど、
あのプレッシャーの中で、他の誰でもなく自分が決めるんだという決断と、
真っ向勝負でど真ん中に蹴る勇気。

試合が終わっても本田選手には笑顔がなかったし、
記者会見での和気あいあいムードを壊して行ったのも共感出来る。
本当の責任感とはそういうものだ。

ちょっとのことで満足して、居心地の良い場所に居続けようとする人。
みんながそうやって、一緒にここに居ようよ、と留まってしまう。
そこで立ち上がって、もっと行くという気合いを見せる人は、
やっぱりけむたがられる。もう宿命だ。

人生も仕事も本当はこういった勝負と同じだと思う。
何をやっていても、一段高いことが出来る人は、決して留まることをしない。

ずっと進み続ける姿は時に周りを疲れさせるのかもしれない。

でも、生きているということは動いている、変化しているということではないのか。

アトリエでのあり方にしても全く同じ。
様々な場があるだろう。僕も少なからず見て来た。
居場所があれば良いというレベルのもの、楽しければ良いというレベル、
経済的な効果が上げられれば良いというレベル。
色んな価値観があるだろう。
僕はもっともっと先にあるものを追い求めている。
単なる遊びの楽しさや、単なる馴れ合いの仲の良さは求めていない。
本当のものにはもっと透明感があって、もっとすべてがある。
何となくのものではなく、もっと力強いなにかだ。

自分の楽しさや満足や安らぎがゴールではないはずだ。
もっと先があるし、そこには本当の楽しさがある。

時々、辛口なコメントを書かざるを得ないのも、
低次元で満足してしまう人が多いからだ。

本田選手の勇気あるゴールと会見での場を壊す発言は同じ原動力から来ている。

それにしても、真っ正面からゴールを狙ったように、
真っすぐで嘘や誤摩化しのない姿は清々しい。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。