2013年6月4日火曜日

継承

梅雨と言いながらも、雨が降らない。
暑い日が続く。
まだ、朝と夜は風も冷たく気持ちいいけど。

日曜日にアトリエが終わってから、電話がなった。
稲垣君だった。
しばらくアトリエに来ていなかったので、どうしてるかなあと思っていた。
「渡したいものがあるので、今からアトリエ行っていいですか」

何だろう、と思っていると、僕の誕生日プレゼント。
ありがとう。

そして、彼は自分のテーマを見つけて、これから撮影に入るということだった。

良い流れに来ているし、僕もとても期待出来るテーマだった。
ぐんぐん前に向かって進んで行く。本当に嬉しい。

イサも一生懸命だ。

僕ももう一度、挑むくらいの勢いで行かなければと感じる。

笑われるかも知れないけれど、やっぱり彼らに負けてはいられない。

ゆうたが、少しづつ言葉を発音出来るようになっているそうだ。
保育園にもなれて、楽しんでいる。
良かった。本当に良かった。

絵のクラスもプレも、毎日、素敵な時間になっている。

先週の土曜日の「プロフェッショナル」志村ふくみは凄かった。
ここまで書かなかったのは、僕が語るのも失礼だからだ。
でも、あのレベルに達している人でさえ、思う色が出せないで、
悪戦苦闘している姿には勇気づけられる。
桜を見つめる目が印象的だった。
「色ならぬ色」という言葉。それから、いのちをうつしかえるということ。

子供を2人のこして、一人で染色の道へ入る時の話。
目をつむると色がちらついて、いても立ってもいられなかった。
というエピソードは凄まじい。

極めるということは、やはり様々な犠牲を伴わざるを得ないことなのか。
多分、答えはないのだろうが。

それから、いつか、このブログで、
辰巳芳子さんと佐藤初女さんが対話してくれたら、
どれだけ素晴らしいか、ということを書いた。
もしかしたら覚えている方もいるかも知れないが。
その対談が実現するそうだ。
人から聞いたことなので詳しくは分からない。

志村ふくみさんも教える活動を始めたようだし、
偉い人達が今、繋げるということに力を注いでいることを実感する。
それだけ、社会が危機的だということもあるだろう。

次に繋げる。継承して行くということが本当に大切だ。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。