制作は充実している。
みんな、とても良い表情で描き、話し、笑っている。
昨日は東洋英和の学生さんが見学。
とても素直で熱心に学ぶ姿勢を持っている。
後でもらったメールを読むと、しっかり見て、考えて、受け止めてくれているな、
と感じる。
この場に来たことが人生で意味を持ってくれると嬉しい。
学ぼうとする人はなるべく受け入れたい。
彼ら、彼女らが社会に出た時、その意味が大きくなる。
志ある人を育てることにこそ意味がある。
1人でも多くの人に知ってほしい。感じて欲しい。
ダウン症の人たちの本当の世界の素晴らしさ。
実際に見聞きしている人や、身近で知っている人にも伝えたい。
もっともっと奥があるということを。
彼らが何を見ているのか、どんな風に感じているのか。
場に入ることは、僕にとっては彼らと同化することに近い。
作品をよく見て欲しい。
こんな絵が日々生まれる場はそうそう存在しないはずだ。
作品を通して世界と触れる。場を通じて世界とつながる。
今まで生きて来た世界の見え方が変わってくる。
ここにいること。誰かといること。
目の前にあるすべて。
奇跡のように豊な世界にいることに気がつく。
空もどこまでも深い。海もどこまでもどこまでも深い。
深い深い場所に僕らはいる。みんなはいる。
彼らから見えてくるのは、僕達の内面にある、世界とのつながり。
そんな認識に立った時、私達はもっとやさしく人と関われるだろう。
もっとすべてを大切に出来るだろう。
もっと平和に、協力し合える方法を模索し始めるだろう。
そのためのきっかけとなる場を創っていきたい。