東京は梅雨入り。
夕方以降の涼しくなった時間が何とも言えない。
気持ち良くもあり、静かでもあり、寂しくもある。
昨日の幻のような空の色。
赤く輝きながらゆるやかに変化して行く空は、
白い紙に色が重ねられて行く時に見えている景色のようだった。
人のことは言うまい、と思う。
外のことは放っておいて、黙々と良い形を創って行けば良いのだ、と。
でもつい言いたくもなる。
くだらない活動は害を及ぼすから。
あまりにも節操がなさすぎる。
遊びで何をしていても法にさえ触れなければ良いと思う。
でも、人に関わること、少なからず人に影響を与える何かをするなら、
責任と自覚を持って、そしてプロとしての技術を持って行うべきだ。
自分に資格があるのかどうかも、問うてみるべきだ。
まあ、人のことばかりも言ってはいられない。
何となくとか、これまでそうして来たから、というのは僕には動機にならない。
このブログにおいても何を書くべきなのか、
今、何を伝えるべきなのか、もう一度確認して行かなければならない。
惰性は最も恐れるところだ。
僕にとって現場が全てで、そこで何が出来るのかにつきる。
ここでの言葉が単に場を薄めただけのものなら、書く意味はないはずだ。
このブログがあるから繋がっている人も居るし、
これを通じて出会えた人も居る。
場と同じように、少しでも見方や認識に変化が起きるような言葉を見つけたい。
場と同じように、いつでも命を、魂を投げ出す覚悟で。
最も大切なものを差し出す、ということが必要なのだろう。
場においては、思ってもみなかったものが姿を表すこともある。
そんな深い場面まで、言葉が行くことが出来るのなら、いつかは、と思う。
どんな方向に向かって行くのか、まだ模索中だ。
でも、言えることは、生きているということはやっぱり素晴らしいこと。
制作の場とはその認識を全身で噛み締めることだ、と思っている。