今日は雨ですね。
先週はいくつか打ち合わせがありました。
また、良い企画が実現していきそうです。
少し先になることもあるので、報告は詳細が決定してからとさせていただきます。
ゆうたの意識が結構しっかりしてきたので、一緒に遊ぶ時間も増えたし、
遊び方も変わって来た。
さてさて、今回はここでおこなっていることのエッセンスを書こうと思う。
こうして、毎日、制作の場でダウン症の人たちのこころの動きと向き合っていると、
本当にたくさんのことが見えてくる。
自分の知覚も変容する。
そこから見えて来たこと、感じて来たことを通して、これまで書いて来た。
お話しして来た。今後もそうしていくだろう。
僕はいつでも、そこにある本質に目を向けたいし、
細かい枝葉のことには拘りたくない。
一番大切なことを、みんなと共有したい。
一番大事なものだけ伝えたいし、あげたいと思う。
ただでさえ、人の時間は限られている。
さらに今は大変な時代だ。良い時代でないことは確かだろう。
いつ何がおきるか分からない。
どんな場所で、どんな事になろうと、僕達は生き抜いて行かなければならない。
そんな中で、ああだこうだと議論している場合ではない。
人間にとって本当に大切なものはなんなのか。
幸福に生きていくためにどうして行けばいいのか。
そこをこそ本気で考えなければならない。
何度も書いて来たが、ダウン症の人たちの姿には多くのヒントがあると思っている。
では、ダウン症の人たちの在り方から、私達は何を学ぶべきか。
これは本質であり、精髄であり、エッセンスでもある。
彼らのように感覚を開いて、世界との関係をとり戻そう。
裸になること。素になることだ。
すべてを解放して、私達を囲む世界に触れてみよう。
固くなっている部分、濁っている部分、緊張をすべてとき、
まっさらになって見てみよう、感じてみよう。
アトリエの場は、本当に小さなもので5人も入ればいっぱいだ。
でも、ここには無限がある。
一人一人が内面に素直に向かって行くとき、
裸になって飛び込んで行くとき、必要なものはすべて、
目の前にある。ないものはない。
限界を作って、抑圧しているのは自分自身だ。
こころを見ていくとみんな、自分に催眠をかけているようなもの。
本当は限界もないし、必要なものは目の前にあるし、
恐れることは何もない。
もっと見つめてみよう。もっと耳をすまそう。
もっと深く感じ味わおう。
この世界がすべてを教えてくれるだろう。
作品に向かって行くとき、こんなことを彼らは知っている。
何かを強引に創り出すのではなく、
謙虚に自然に、世界から受け取れば良い。
何をすべきなのか。どのように振舞うべきなのか、その場が教えてくれる。
この瞬間を本当に生きていなければ、こういったことはつかめない。
危機的な状況でこそ、彼らのように素直に感じて、自然に動こう。
自分の中の無駄なものを落として行くと、
どんどん純化され、透明になって行く。
そうすると見えるようになる。感じられるようになる。
本当の意味で生きられるようになる。
何をするべきか、何をしてはいけないのか、分かるようになる。
人を笑顔にしたくなる。
大切な事はそれだけだ。
今からでも彼らのように生きてみよう。