昨日は久しぶりに、クリちゃんと子供のフクちゃんがアトリエに来てくれた。
みんなが、あかちゃんと触れ合っているのが面白かった。
お互いにとって、いい環境だと思う。
もうすぐ、家にも子供が産まれる。
よしこのお腹も下がって来て、あかちゃんが下りて来ているのが分かる。
多分、もう少しだろう。
毎日のお灸の数も増えて、身体をやわらかくする準備をしている。
やっぱりアトリエにあかちゃんのいる光景はいい。
みんなも楽しくなるし、愛に包まれる。
空気もやわらかくなる。本当に不思議だ。
土、日曜日の絵のクラスは制作に向き合う大人の空間。
だから、場も真剣な雰囲気になっているし、
そこであかちゃんが入るのは難しい。
だから、プレのように少し日常に近い形で、触れ合える時間も大切だ。
あかちゃんをかわいいと感じるのも人間の本能だし、
大人にかわいいと感じさせるのも、あかちゃんの本能だ。
あかちゃんと一緒にいると、人は人間としての最初の記憶を取り戻す。
そんな時間をみんなで大切にしたい。
フクちゃんと少し遊んで、色んなことを思い出したし、
色んな事を感じた。
制作の現場においてもそうだけど、
改めて感覚を全開にして生きていきたいと思う。
僕が10代の頃は本当に良い環境にいたのだと思う。
たくさんの大人と子供、年を取った人、あかちゃんが一緒にいたし、
自然もいっぱいあって、動物もいた。牛、山羊、鶏。
僕は山に物資を運ぶのに、ロバを買いたいと思っていた。(実現はしなかった)
そんな環境でたくさんの子供とあかちゃんと、遊んできた。
友達のあかちゃんも、僕の膝の上に居る時間が長かったし、
ハイハイしながら一緒に戯れていると、すぐに半日が過ぎてしまった。
僕はあかちゃんと相性がいい。
4、5才を過ぎた子供達ともよく遊んだ。
彼らと付き合うときはあかちゃんと遊ぶときとは違う。
あかちゃんとは、本当に一体になる。何も考えない。感覚だけで戯れる。
子供達も僕と遊ぶのを楽しみにしてくれたが、
子供達と接するときは、逆で子供を子供扱いしない。
そうしていると、彼らは信頼してくれて、色んな事を教えてくれる。
アトリエでの制作の場では、この2つの要素を同時におこなう。
こどものこころが育つ環境、
大人のこころが育つ環境が必要だ。
なによりも、深く触れ合える場が重要だと思う。
大人になると色んな事が難しくなってくる。
僕達は本当に無駄なものをたくさん持ってしまった。
持つのはまだいいが手放せなくなると危険だ。
時には、何も持たなかった時代を思い出したい。
人生のある時期にもう一度、そこへ立ち返ることが出来る。
それが、あかちゃんと接している時かも知れない。
親だけでなく、周りに居る人達がみんなでそんな時間を大切に出来たらいい。
一番いいのは、大人の意識を持ちながら、
あかちゃんの様な自由で縛られない、やわらかい世界を生きること。
ダウン症の人たちは、ある意味でそんな理想に近いかも知れない。