2015年9月7日月曜日

一緒に見たもの

土、日曜日の制作の場。
やっぱり最高の時間が流れていた。

とても静かで深いもの。

金曜日に久しぶりに東京都美術館の中原さんにお会いした。
人間同士、響き合えることが最大の幸せだと思える再会だった。
展覧会から一年が過ぎ、沢山の想いを伝え合ったけれど、
これはもうまたご一緒する運命なのだろう、と感じた。

それにしても、
中原さんはいつも僕の中にある深いものを引き出して下さる。

一緒に作品を見ながら、凄い光景を見ていた。
この景色が共有出来るからこそ、お互いを信頼出来るのだ。
こんな世界があることを多くの人は知らない。

数ではない。
僕達は深い想いを持った人達と響き合って、
本物の繋がりの中で、本当の仕事をしていく。

どうなるか分からないし、一寸先は闇と言うのは、
今の人類に突きつけられた真実だと思う。
でも、どんな状況の中でも最善を尽くして行こうと思う。
出来ることを全てやって行こうと思う。

昨日の午前の場の中で、
ここでよく書いている情景が再現されていた。
たった4人で居たのに、その場に沢山の人や想いや景色がやって来ては去って行った。
僕らは知っている偶然でこんな言葉や気持ちは出て来ない。
場に立つ時、僕達は個人ではない。
誰が誰とは言い切れないし、何処までがどうとも言い切れない。

みんなと出会えて、一緒に居られて、繋がることが出来て、
そして一度でもあの同じ景色を見られたことを忘れない。
本当に幸せ。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。