今日は曇り。
思っても言ってはいけないことなのかも知れないが、
忙しくしているともったいない。
時間は容赦なく過ぎて行く。
人生を大切にしなければならない。
昨日のアトリエもはっとするような作品が多く生み出された。
書くべきことがたくさんあって、
ずっとずっと書きたいと思っていたのだけど、
そんな一つ一つが過去になってしまったので、他のことにしようと思う。
いつでも、今の実感の中にいたいと思うのだ。
アトリエの活動やメッセージが本当に多くの人達に共感されたり、
伝わりだしているなあ、と感じるこのごろ。
社会も人の意識も変わりつつあるのだと思う。
ずっと同じ意識で挑み、同じことを語ってきたけれど、
全く誰にも響かず、伝わらない時期もあった。
よくわからないことを言っていると思われていた。
勿論、こちらが未熟で拙かったせいもあるだろう。
でも、社会が変わったのだと思う。
大切なことが何なのか、そこに向かわなければならなくなった。
というより、そこへ向かわざるをえなくなった。
僕自身は人間にとっての根源的な問題だけを考えてきたし、
実践してきた。
根源に帰らなければならなくなること、それが必要になること。
そんな時代は本当に大変だと思う。
人間とか、生きるとか、幸せとか、もっと言うと愛とか、
本当に必要なことはそれだけなのだけど、
それに気がつくということはそれだけ、目の前に困難があるということだ。
豊かでなに不自由無く、繁栄しているとき、人は根源など考えない。
何かが崩壊し、信じるものがなくなり、これまでの価値が価値でなくなる。
なにもかもが失われて、裸になって最初からやり直しの時が来る。
僕はそれが今おきつつあることだと思っている。
多くの人にとって、変わりつつある流れは、不幸であったり、
困難であったり、悲しむべきことであるだろう。
けれども、ここから始まるのだと考えられたら素晴らしい。
美しいとはどんなことか。
どんなふうに生きて、どんな風に繋がって、どんな風に喜びあえるか。
これまで制作の場の中で探求してきたことが、
この社会にとってどんな価値となるのか試されている。
僕達がこの小さな場で、昨日も今日もおこなうこと。
それは、一度、こころの奥深くへ潜ること。
一人一人が自分の中でその作業をおこなって、
同時にこの場全体で深め合い、高め合う。
そうして行くと、全員が自分で自分が全員になる。
人のこころの深くには調和がある。
その調和はこの宇宙の秩序と同質のものだ。
だから、いつでもこころの中で感じとろう。
深く感じて、深く聴くことが出来たら、ゆっくりと外へ向かって広げて行こう。
響き合う場を社会の中に創って行きたい。