2013年2月27日水曜日

今日はしっとり雨。
春になるのだなあ、と身体が感じている気がする。
気温もだいぶん穏やかになってきた。

昨日は満月で、まるいまるい月があやしいくらい奇麗だった。
夜になっても月の光で外は明るかった。

色んなことがあるけれど、生きていることは素晴らしいことだな、と思う。

昨日、アトリエでてる君とあきこさんが話しているのが良い感じだった。
何気ない会話なのだけど、心地よく、みんなにこんな時間があって良かったと。

あきこさんが家族の話をしている。
てる君のやさしい声。
「あきこさんて、子供っているんだ。」

みんないつまでも一緒にいられれば、どんなに良いか、と思うが、
でも、僕達はいつでも深く繋がっている。
ここにいてくれた人達みんなが。

結構好きだった喫茶店が5月頃で閉店することになったそうだ。
良い場所だった。
記憶の中に刻まれていく時間。

始まりがあれば終わりがある。
出会いがあれば別れがある。

離れていれてもこころは一つ、みたいな言葉はよく聞くだろうけれど、
僕のような仕事や生き方をしていると、
この言葉は本当に深い実感となってくる。

この場にもたくさんの人達がやってくる、
少しの時間でも一緒に過ごした人達は家族のようなものだ。
僕はいつでも一人一人に、何かを残してあげたいと思う。
単純なことだけどいっぱいの愛情を注ぐことくらいしか出来ない。
僕自身もみんなから本当に大きな深い愛をもらっている。

みんな大好きだし、みんな幸せになって欲しい。
どんな時も繋がりを忘れないで欲しい。

そして、僕達は進み続けなければならない。
やらなければならないことが待っている。

庭の緑が雨に濡れてひかっている。
もう、空気も変わってきた。
春が来る。
静かな季節がやってきて、それからまた次の季節になる。
今年の夏は暑いみたいなことを誰かが噂していた。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。