さて、平日のクラスは夏休み前の最後の日だ。
今年は夏講座も7月中の午前中にしかできなかった。
来年こそはと思う。
8月は色々とお仕事が入ってしまう。
先日の保護者会でもお話ししたが、いよいよ、
よし子と悠太は東京を離れる準備に入る。
今は寂しいけれどしかたがない。
今後は東京と三重でより連携して良い活動にしていきたい。
環境を創っていくのに、先発隊が必要だ。
よし子は悠太も連れているし、手伝って下さる方が必須になってくる。
夏からの移動を考えてきたが、お世話になっている人に挨拶したり、
引き継ぎがあったりで、年内の移動となるかも知れない。
これまでのアトリエは変わらないので、参加されている方はご安心下さい。
よし子もメールでのやりとりはこのまま継続します。
東京アトリエは佐久間が責任をもってすすめていきますので、
何かあればいつでも言って下さい。
スタッフとしてゆりあもアトリエのことは何でも把握しています。
改めて、気を引き締めて、更に良くしていく意識で挑んでいきます。
これからのことは、おりにふれ書いていく。
少し前にいじめの話を書いた。
まだまだ議論が続いているようで、僕はもう書かないけど、一言だけ。
毎回書いていることだが、大人が気合いを持たなければだめだ。
気合いというのは不思議と何もしなくても伝わるものだ。
暴力の問題を扱った時も、僕は断固止める、これ以上いかせないということ、
いじめにしても何があっても認めない、許さないという態度が必要と書いた。
その場においては身体で止めるしかない。
口で厳しく叱りつけるしかない。
そのために、指導する側に嫌われたり、誤解されたり、
今の制度だと批判され職を失うこともありうるが、そういう覚悟が必要だ。
そんなことを強調して書いて来たが、
実を言うとこういう覚悟で挑んだとき、問題はほとんどおきない。
子供には大人の気合いが伝わる。
例えばどこかで話したことかも知れないが、
僕のところには暴力が止まらない人がお泊まりしにくる事がある。
突然、暴力が出たり自虐行為が始まったり、パニックになったり、
家を飛び出してどこかへ行ってしまうという人だ。
彼が一番混乱している時に家に来るわけだが、
僕は最初に覚悟を決める。いつでも何やってもいいぞ、と。
何か起これば必ず止めてみせる、という構えだ。
その上でリラックスして何事もなかったように一緒に過ごす。
不思議なことにこちらの覚悟は相手に安心感を与える。
どうなっても慌てたり混乱したりしない人がいる事は、
彼らにとっては安心につながる。
そして、何事もおきないで時間が過ぎていく。
安心して眠る。
大切なのはどんな時でも覚悟を決めておくことだ。
いじめは絶対に許さないし、くい止めるという緊張感があれば、
その意識は場所全体に伝わるものだ。
その上でどれだけ安心出来る、のびのびした空気感を出せるかだ。
人は安心した時に能力を発揮する。
安心した環境で成長する。
安心がなければすべては歪んだ形で出てくる。
人が安心して過ごせる場をつくるには、
すべてを受け入れるやさしさと同時に、
断固として間違いを認めない厳しさ強さが必要だ。
この2つは実は一体だ。
これは基本中の基本なので子供と関わる人は、
必ず身に付けていなければならない態度と言える。
そして、教育ばかりではなく、例えば僕達のアトリエの場においても、
とても重要なことだ。