2012年7月4日水曜日

場が動く

それにしても暑い。
今年はなるべく省エネでいきたいが、
みんなの身体を優先させるとクーラーは必須。
プレはお昼寝を入れながら、みんな制作に励んでいる。

場の話は本当に何度も何度も書いてきた。
スタッフとして場をどう認識していくか。
どんな場を目指していくべきか。そもそも場とは何なのか。

僕が場のようなものの存在を知り、意識し始めたのは10代の頃だ。
大切のは場には個人を超えた力があり、関わる人間の意志と動きが、
良い場を生む、と言うことだ。
これまでずっと場に入り続けたがまだ満足のいく役割をはたせた事はない。

スタッフや関わる人間が一番大切にしたいのは、
場の要求している事を感じとり、それに従っていく事だ。
このことは何度か書いてきた。
これは「受け」としての重点だ。
もう一つ忘れてはいけない事に、能動的な働きかけがある。

僕はこれを「スタッフとして場を動かす力」と呼ぶ。
動かすと言うとあまりに強引な感じがするので、あまり良い表現ではない。
感覚としては「場が動く」という感じだ。
もし、自分が中へ入って場が動く感覚がなければ、
スタッフとして力不足を自覚しなければならない。

自分が入った瞬間に場が動き出す。
場が呼吸する。そのことが大切だ。

ただ、静かにしているだけでも、味気ない寂しい静かさなのか、
密度の濃い荘厳ささえただよう静けさなのか、自ずと異なってくる。
行為や会話が飛び交っている時も同じ。
ただの騒がしさ、もっと言えばうるさいだけなのか、
本当に活き活きとした動きがおきているのか。

すべては場が動くかどうかにかかっている。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。