色んな人に会う。
社会的な立場のある方、もっと言えば偉いとか、権力があるとか、
そういった方ともお会いする機会が多い。
本当に謙虚で真摯で誠実な方がいる。
どんな立場にいてもそのような人に感動する。
そういう方と仕事をご一緒すると内容も良くなるし、こちらも成長する。
ありがたい。
最近、お会いした方々にはそのような貴重なご縁を頂いた。
世の中、その逆の方が遥かに多いから。
偉そうにしたところで、人間としての質は姿形に全部現れてしまっている。
媚びる人がいるから威張る人もいるわけだ。
媚びることほどみっともないことはない。
という以上に媚びることは無礼でもある。
媚びるということは、その人が自分の利益になると感じて、
そうするのだから、目の前で、その人が持っている物にたかっているのと一緒だ。
そういう場面を目にしなければならないのが嫌だ。
うらやむって何だろう。そんなに欲しいのだろうか。
僕達のアトリエのメンバー達は、そんな世界の真逆にいる。
どんな人も素のまま見ているから、基準が違う。
最後に残るのは人としての素の姿だけだと思う。
素の姿、そのままの形が美しい人が、稀にだけどいる。
作家達はみんなそうだけど、他にも勿論、そういう人がいる。
その人がどんな人間であれ、丸裸で触れ合う。
そこに始めて対話が生まれる。対話と言っても言葉ではなくて。
そういう形の最たるものが制作の場だと思う。