4月も終わりだ。
準備することはいっぱいだ。
この一月はゆうたに本当に多くのものをもらったし教えられた。
一生のうち、何度もない時間だ。
今週の絵のクラスでは、いつになく深く場に入っていた感じがする。
流れやこころに響く感触が忘れられない。
それにそんな時期は良く眠れる。全く夢も見ないし。
場が上手くいかない場面というのが、僕にはうかばない。
制作が流れなかったり、絵が生まれて来ないという状況を想像すら出来ない。
無駄なことをしなければ、流れは良い方向へ向かう。
少しでも改善出来ない場面というものはない。
迷っている情景を僕は描くことが出来ない。
だから、場においていつでも何をすれば良いのか見える。
「今度は家族3人でピザパス!」とあみちゃんが言う。
「えっ?なに?ピザパスって」
「ピザを食べてパスタを食べることだよ」
日曜日は午後のクラスの前半がみんな、精神面、体調面も含めて、
場全体が重かった。
流れが少し淀んでいた。
ところが、後半、全員がいっぺんにもちなおして、色彩に溢れ出した。
場も筆も流れるように動き始めた。
こんな瞬間を見るのは本当に楽しい。
この辺のエリアで一番好きだったお店が引っ越しをするそうだ。
とても丁寧な仕事をするお店だった。
小さな、こころの通った良い場だった。
勉強になった。
こういう場所や物を作ることが出来る人を僕は尊敬する。
いろんなことがあって、いろんな出会いや別れがあって、
寂しい気持ちもいっぱい感じて、最後に残るのは感謝だ。
僕達も良いお店と一緒で、形に残って行くものよりも、
一人一人の記憶の中に刻まれていく良いものを創って行きたい。
大切なのはこころをこめること。
手を抜かないこと。
丁寧に時間をかけること。手間隙を惜しまないこと。
そのお店はそんなことを教えてくれた。
単純だけど、本当に実行している人は少ない。