ここ数日、月明かりがとても奇麗だ。
明日は雪が降りそう。
作家達が来る日でなくて良かった。
平日のクラスはもうここが家のようで、
イサも含めてここに暮らしているような自然さ。
平和だなあ、と思う。
争いの世の中でこんな生活を実現出来れば、と思う。
僕の理想とする場のイメージは、
ずっとそこにあって来たい時に人が来る。
誰もいないときもあれば、いっぱいの時もある。
作家も見学者も自由に出入り出来る。
自然に制作が始まって、時にはとんでもない瞬間に立ち会うことが出来る。
そんな場があれば、無理しないで嵐の中、寒い時、熱い時にはゆっくり休めば良い。
今の限られた条件の中で、なんとか理想の場であろうと努力はしている。
でもいつかは本当に開放的な場所を実現したい。
それにしても、酷い世の中だ。
茶道の空間とは、戦乱の中で一歩外へ出たら死が待っているかも知れない、
という状況であの小さな空間だけは静寂があって、
そこで道具やお茶や人と対話すると言うものであったという。
まさに一期一会。
僕は制作の場に挑むときは同じような心構えでいようといつも思っている。
だからこそ、この一回限りの場が平和に満たされ、
生命の輝きに満たされなければならないと。
本当の意味で生きていて良かった、みんなと居られて良かったと言う場にしたい。
みんなも僕自身も。
平和は観念ではない。理屈ではない。
この場で形に出来るかどうかにかかっている。
ささやかながら人のこころに響く何かがこの場から広がって行って欲しい。
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