2015年2月10日火曜日

本当に寒いですね。
全国的に雪が心配です。

制作の時間が穏やかで平和なものとして続いていることに、
何より感謝の日々です。

悪夢のような時代になってしまった。
争いに溢れている。
平和を主張する声も、戦争に反対する主張も多くなって来た。

でも、僕は今の社会の動向に直接発言しない。
平和と言うのは主張すべきものではなく、どれだけ実行出来るかだと思っている。
平和な場、あたたかい時間を少しでも創りたい。

昨日はプレのクラスが終わった時間にあきさんのお母さんから連絡があって、
小田急線が止まっている、と言う話だった。
電車で来ている人を気遣って連絡下さった。
それで調べてみると電車は動いてはいるようだったけど、
遅れているし、普段直通で来ている人が乗り換えなければならないので、
送って行くことにして、駅へ向かった。

電車に乗ってからもゆうすけ君はニコニコしていた。
乗り換えの電車に乗るところを見送って、あしたねーというと満面の笑み。
アトリエではずっと話しているのだけど、
ここまでぼくたち2人は全く会話しない。
それなのに気持ちが通い合っている。
言葉など必要ない。

それにしても僅か数日でそれも僕のいる小田急線上だけで、
3件も人身事故で。
もう毎日のように感じてしまう。

人が電車に飛び込んで、自分の命を捨てる。
こういうことが日常のように起きてしまう世界に僕達はいる。
とんでもないことだ。

国と国との争い。沢山の犯罪。

個人の善悪や責任は当然の話だろう。

けれども、個人の中でおきていることは社会の反映であることは事実だ。

人が自ら死を選ぶような、世界が今描かれてしまっている。

大きな流れに僕達は無力な存在だ。
悔しいけれど、憤りを感じるけれど、どうすることも出来ない。

ただ、少なくとも、僕達は力を合わせて良い場を創って行く。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。