2015年2月15日日曜日

最近の制作

今月は本当に充実した場だった。
作家達は素晴らしくて、笑顔と幸せ感に溢れていたし、
作品への集中度も高くて、質も高い。
スタッフとしての自分の働きにしても満足のいくものだった。

自分のことで言うと、感覚の動くスピード、瞬発力の低下を気にしていたし、
一番良かった頃の動きと比較すると、腕は落ちているな、と思っていた。
もし、制作の場に入り続けるのなら、歳とともに適合して行かねば、とも。
今後の現場での在り方が分かって来た気がする。

このやり方なら、これから体力が衰えて行っても出来る。

それにしても昨日、今日は特に次元が違っていた。
彼らの凄みは本当にほとんど知られていないのが残念だ。
これほどの人達が、と思ってしまう。

僕自身も場の中で良くなっている部分は、身体の軽さだろう。
動きを静止させている時が重要で、そこで重さや堅さが出たらマイナスだ。
静かに動けて、動作が静止している時も、消え入るくらいに軽いのが理想。

アトリエが終わって、
外を歩いても軽く浮くような歩き方になっていることに気がついた。
(ふらふらしているのとは違う)

リズムを感じている。そのリズムはとても軽やかだ。

今月のみんなは特に色の出方が素晴らしい。
濁りも無くスッキリしていて濃厚になり過ぎてもいない。
物足りなさも全く無い。凄みがあるのに親しみやすい。
最上のものが生まれている確信がある。

明日から三重へ行きます。
3月1日のクラスからまた帰って来ます。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。