2015年1月14日水曜日

間、呼吸、リズム

平日のプレ・ダウンズタウンも始まっています。
みんな元気。

昼の光の中でみんなとイサがいる姿は自然で、
ずっと昔からこうで、これからもずっとこうだと錯覚してしまう。

色々と騒がしい世の中ではあるけど、
元に帰って行くこと、シンプルであることをこれからも心がけたい。

削ぎ落として行くことの大切さを思う。

何も無いからこそ、現れて来たものを活かすことが出来る。

場においては、間、呼吸、リズムが最も大切だけど、
それらを上手く使って行くためには空白の状態が必要だ。
空白の空間のようなものが最初にあるから、間や呼吸やリズムを感じ、
つかみ、扱うことが出来る。

小津安二郎と成瀬巳喜男は大好きな映画監督なのに、見ている作品は少ない。
もっと見たいと思いながら機会を逃して来た。

今思い浮かぶのは成瀬巳喜男の「流れる」という作品。
完全な削ぎ落としのスタイルで、間、呼吸、リズムが正確に刻まれていく。
すべてのシーンが完璧。
確かに完璧過ぎて、
得意のゆったりした感じやユーモアがないかも知れない。
でも、一作はこういう完成度の高い職人技を見せられるところが凄い。

この作品は僕の中では何も無い場所から、間、呼吸、リズムを刻むという、
ある意味の職人技の参考になる。

これくらい研ぎ澄まされた動きが場には必要だ。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。