2013年10月8日火曜日

本当のこと

日中はまだ暑い日もある。夜はすっかり秋だけど。

最近は特に現場に集中している。
良い時期だなあ、と思う。

しばらくはこのリズムで行きたい。

こういう時期はあんまり言葉を使うことが難しくなってくる。

深く入らなければならない作業、深く潜らなければならない作業があるので、
それが一段落してからまたゆっくり書きます。

みんなが楽しくなればいい。
みんなが笑えばいい。

少しでも良いものを残せれば。
続いて行く、繋がって行く何かを創ることが出来れば。

外へ出てみると、やっぱり秋だった。
日差しも、空の色も、草木も空気も秋のものだった。

沢山の言葉で語られているもの、見飽きる程、見ているもの、
もう分かったよと、きっとどこかでみんなが思っている世界。
その先に、まだ見たことも経験したこともないものがある。
知らない世界がある。
そこへ向かうことは楽しいことだ。
今後の僕達の仕事はそんなことを経験するきっかけを創る。

今、何かをするということを、僕はけっこう重くみている。
少し前なら出来ただろうけれど、今は何となくのことは出来ない。
今、やるからには本当のものでなければならない。

美しいものが見たい。美しくありたい。美しい場を創りたい。
これからも、みんなと一緒に。誰一人欠けることなく。

シンプルで良い。どこまでもシンプルで。
つつましくひそやかで、丁寧に変わらずに。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。