2014年3月21日金曜日

春の雨

寒い夜です。
雨もいっぱい降りましたね。

夜中に、それもこんな精神状態でブログを書くのは始めてです。
でも、気がつくとパソコンを開いていました。

アトリエの夢をずっと応援して下さっていた方が亡くなりました。
熱い思いで共感をよせて下さっている方でした。
いつも相談にのってくれて、応援して下さるばかりでなく、
出来ることは何でもすると仰っていました。
お忙しい中、たくさんの時間を割いて下さいました。

いつかは一緒にあれをやろう、これをやろうと語り合ってもいました。

そんなこと以上に人として、本当に良い方でした。
正直すぎる人でした。

ご冥福をお祈り致します。

よし子から電話があって、呆然としてしまいました。
落ち込んだ様子の声だったので「とにかく落ち着いて」とか言いながらも、
僕自身、一体何が起きたのか理解出来ませんでした。
今でもよくわかりません。

色んな場面を思い出してしまって、眠れません。
信じられない、やるせない、そして何かに対して怒りさえ感じてしまいます。
人間として良い人ばかりが死んで行く。
どういうことなのか全く理解出来ない。
不条理を感じます。

朝から降り続いた今日の雨は何かを予感させていたのかも知れない。

暖かかった昨日までの2日間、気がつくとまん丸い月が光っていて、
何か語りかけるようだったのも不思議でした。

週が空ければ春が待っている。

最近は悲しいことばかり、辛いことばかりだ。
どれだけの別れを経験しなければならないのだろう。

どんな時でも前へ進み続けなければならないのだろうか。

それでも、僕は泣きながらでも歩き続けるだろう。
誰のこともどんなことも、決して無駄にはしない。
大切な大切なものをくれた人達のことを絶対に忘れない。

掛け替えのない瞬間を抱きしめて。
本気で全身で生きて行く。

出会えたからこそ、悲しむことも出来る。
悲しみをもらったことに感謝しよう。
出会いは本当に素晴らしい。
どんなに短い時間でも一緒に居られた人みんなに、ありがとうという気持ちで、
歩いて行きたい。

この土、日曜日も制作の場に立ちます。
一度きりの真剣勝負を噛み締めていきます。
みんなから少しでも多くの笑顔が生まれる場を創りたいです。
その瞬間瞬間にこれまで出会った人達への感謝をこめて、
目の前の一人一人に接して行きます。
僕達はその場でやり残しの無いように一緒の時間を過ごして行きます。
その記憶は消えることがありません。

どんなことも輝きと共に刻まれていきます。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。