夏の制作、無事終了しました。
まだまだ暑いのに、アトリエが終わってしまうと、
何か夏も終わったような気になってしまう。
僕もイサも全力で挑んだ日々だったのでぐったりと言うよりは、
充実感とともに放心している。
みんなの笑顔が忘れられない。
作品も含め、本当に素晴らしい日々だった。
やっぱり制作の場は最高だと思う。
ここまで一人一人の生命が輝く場面を見ていると、
人間が生きてそこに居ることがどれほど凄いことなのか、
そして希有なことなのか、痛感する。
一場面たりとも疎かに出来ない。
みんなが見せてくれたものを、今感じている。
みんな本当にありがとう。
思い合う姿、響き合うリズム。
最高の場と笑顔と輝く作品。
蝉の声が遠くから響く。
この夏も去って行く。
土曜日の夜、花火の音を聴いていた。
体力があったら見に行くのだけど、全力の場の後だったので動けなかった。
どこかで夜空に光っている花火が、確かに見えていた。
ああ、奇麗だなあ、良い夏だなあ、と。
僕達の場は花火みたいだ。
みんなの輝く姿が駆け巡った。
沢山の作品達。
全てが過ぎ去って行く。
切なく悲しいと思う気持ちは大切だ。
その悲しみがあってこそやさしくなれるのだし、
一つ一つを大切に出来る。
そして今この瞬間を噛み締める。
共に居る人達、居てくれる仲間を思う。
決してやり残してはならないのだ。
この夏は全力で駆け抜けた。
みんなの素晴らしさをみんなで感じられた。
僕達は確かに生きていた。
過ぎ去って行く儚さ悲しさと共に、心の奥に刻まれ残って行く何かを知っている。
残してもらえたもの、残してあげられたもの。
それは宝物だ。何より大切なもの。
素敵な時間をありがとう。
また9月に会いましょう。