久しぶりのブログ更新です。
皆様もお忙しい時期かと存じます。
一ヶ月も東京のアトリエを留守にしていたので、
その間に色んなことがあったし、書くこともいっぱいある。
なるべく短く書きます。
三重での充実した日々。
広い海や、これからの気まぐれ商店のこと。
少しづつ動きだし、形になってきている。
アースデーというイベントでダウン症の人達のこと、
作品の力や文化についてお話しさせて頂いた。
続きのような形でカフェのブーゲンビリアでもお話した。
内容はまた改めてこのページにでも書こうと思います。
三重では日が射して明るい日が多くて、ずっと光に包まれている感じだった。
お正月に帰ることが出来ないので、金沢の実家にもよって来た。
三重から金沢へ向かうと光から陰へ、表から裏へ行くようだった。
金沢は相変わらずで、どんよりと曇っていて、雨か雪が続く。
見上げる空はいつでも霞んでいる。
冬でも湿度が高いので乾燥とは無縁だ。
雪を見ながら思った。
北陸はずっと嫌いだったけれど、この厳しさが僕達を強くしたのだと。
金沢ではいつでも居場所がなくて、行くところも最近はほとんどない。
かつてあったものも無くなっている。
唯一尊敬出来る珈琲屋があって、久しぶりにマスターと会えて嬉しかった。
たった一杯の珈琲がこんなに多くを与えてくれる。
帰りはバスだったので新潟の雪景色をずっと見ていた。
金沢より更に更に積もる雪。
ただただ真っ白な景色。
全てが洗い流されて行く。
そこへ生きる人達の素朴さや忍耐強さを思う。
そしてやっぱり美しいと思う。
厳しさと豊かさは同時にあるのかも知れない。
アトリエへ帰って来て、この一ヶ月で産まれた作品を見た。
少し安心した。基本は大丈夫だろう。
イサには勿論もっともっと上を目指してもらうけど。
プレのみんなは元気で本当にあたたかく繋がっている。
明日はハルコの誕生日だけど、
イサがテル君も居るから今日お祝いしたいと言って来た。
それで豪徳寺まで歩いてケーキ屋さんでシュークリームを買って来た。
みんなでハッピーバースデーを歌った。
これからの僕は現場においてはサポート役に回るだろう。
一番先頭から見える景色は特別なものだ。
責任は大きいけれど与えられるものは計り知れない。
そこに立てる人間はたった一人だ。
だから僕はいつまでもそこにはいたくない。
次の人の場所が無くなるから。
行けるところまでは行ったし、見るべきものは見て来た。
ここから先に出来ることは、正確な場を守ることと、次に繋ぐことだ。
さて、明日は女子美術大学で特別講義という形でお話させて頂きます。
若い人達に伝えて行くことも繋げる大切な仕事だと思っている。