2012年10月13日土曜日

先週のこと

朝晩は風も冷たく、肌寒くなって来た。
ここから体調をくずしやすいシーズンになる。
年末に向けて仕事と引っ越しの準備がいっぱい。

一年を通して制作の場を見ていると、季節と人の意識の変化はかさなっている。
秋、冬はやっぱり意識は冴える。空気が乾いてくると明晰な意識になる。
反対に湿った空気の中では、もう少し穏やかで場全体が渾然一体となっている。
一枚の紙を前にこころを開いていくとき、そこに様々な意識の層が現れる。
どの状態が良いということではなく、それぞれに相応しいアプローチがある。

環境とこころを活かしきること、それにつきる。

先週のプレクラスはいっぱいお客さんが来て、賑やかに過ごした。
いつも様々なかたちで応援してくれている、トキちゃんはパンを持って来てくれた。
みんな、おいしい、おいしいと言ってたくさん食べた。
ほんとに美味しいパンなので、アトリエでも紹介のチラシを置いています。

クリちゃんも久しぶりだった。どんどん成長しているフクちゃんとも会えて、
みんなは一日、楽しく笑いがたえなかった。
この場で少しでも時間を過ごした人達は、
彼らにとって仲間であり家族のような存在だ。

最近のアトリエでは稲垣君が熱心に通っている。
赤嶺さんとその友達モーリー(もりもとさん?)も来てくれた。

いつも書いていることだけれど、繋がりというものが一番大事だ。
場とはつながる場所だといえる。

辛いこと、苦しいこと、悲しいことはたくさんある。
生きているかぎりは。
どんな時も繋がれる人や場所があることは大切だ。
誰も力になれないことはある。でも、つながっていることは出来る。

つながることで、少しだけ何かが変わる。
何かが動き出す。そんなことをずっと経験して来た。

繋がる為にすべき事がある。
感じることだ。繋がりを感じること、場を感じること。
いつでもそこにある最良のものを感じること。

感じる為に今ここにいる。

書いている人

アトリエ・エレマン・プレザン東京を佐藤よし子と 夫婦で運営。 多摩美術大学芸術人類学研究所特別研究員。